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2016.05.18

【出演アーティスト紹介♪】 ハンバートハンバート

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2011年以来の登場となる夫婦デュオ、ハンバートハンバート。5年ぶりの登場と思えない。
彼らのサウンドは、吉田公園のロケーションに似合い過ぎるほど似合っている。

アメリカのカントリー、フォークのにおいが濃厚に漂う佐藤良成のギターやマンドリン、歌に、ケルト直系でありつつどこか日本の古民家の縁側も思わせる質感の佐野遊穂のボーカル。
これだけといえばこれだけのシンプルな編成だが、彼らのステージは、最初から最後まで豊かなハーモニーがあふれてる。

帽子をかぶって屹立する佐藤の左に、頭一つぶん背の低い佐野、という構図もいい。見た目の「でこぼこ感」と、あざなった縄のような一体感あふれるアンサンブル。このギャップがいい。
どんな曲でも、聞き手がいちばん心地よい和音を聞かせてくれる。これは才能がなせるわざ。
彼ら、単なる「ほっこり系」バンドじゃない。

一昨年の朝霧JAMで見たときは、たった2人で広いステージをすっかり掌握していた。高田渡のカバー「生活の柄」、名曲「おなじ話」、そして必殺の「アセロラ体操」。2人でステージを降りてきて、バスキングしたのも名場面の一つとして記憶している。
頂-ITADAKI-ではキャンドルステージの出演だからどうだろう。動くのは難しいかな。

歯切れの良い夫婦漫才のような、MCも聞きどころ。朝霧のときは「ひつぎ」の話で会場を盛り上げていた。会場限定で売っている作品に「THE LIVE MC」なんてのも。

こんなグループ、なかなかいない。

       
    
       
*written by るつみ・めづしは