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2016.05.17

【出演アーティスト紹介♪】 GOMA & The Jungle Rhythm Section

GOMA&JRS_アー写1
オーストラリアの先住民族アボリジニが古代から継承している木管楽器「ディジュリドゥ」を自在に操るGOMA(ゴマ)といえば、「頂-ITADAKI-」の歴史において数々の伝説を刻んだアーティスト。

2009年の交通事故で高次機能障害に陥った彼は、過去の記憶の一部を失い、新しい情報を記憶しにくくなった。音楽家としての活動も危ぶまれる中、ソロとして出演しありのままの自分をさらけ出すように演奏したのが2011年の頂のキャンドルタイムだった。

「トライバルステージ」と銘打ったティピイが強風で倒壊し、一時は演奏それ自体が危ぶまれる中、ふきっさらしの「ステージ」に十重二十重と観客が集った。GOMAが絞り出すような声で感謝を述べ、ディジュリドゥに息を吹き込んだ瞬間。古くからの頂フリークは、あの場面を決して忘れない。そこには、音楽を超えた「温かさ」のようなものが確かに感じられた。

この年は、翌日に「シークレット」枠でThe Jungle Rhythm Sectionとしてもステージに凱旋。命の躍動を感じさせる強烈なグルーヴと轟々と鳴り響くディジュリドゥのフレーズは圧巻だった。
強烈なリズムを全身で浴びるオーディエンスに向かって、GOMAはステージから一直線にダイブした。

あれから5年。いつだってGOMAとその仲間たちは、期待にたがわない演奏を聞かせてくれる。
いつ果てるともなく続く、祝祭感覚あふれる打楽器の狂宴。のた打ち回るディジリドゥの轟音。

さあ、今年も特別な時間がやってくる。「命」を奏でるGOMAのステージは決して見逃せない。
             
             
                  
            
*written by るつみ・めづしは