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2016.05.16

【出演アーティスト紹介♪】 くるり

Quruli2015_S

今年が結成20周年というくるり。アラフォー世代にとっては、「一緒に歳を重ねてきた」と思えるバンドの代表格ではないでしょうか。かくいうワタシもその一人。彼らの音の変遷は、そのまま自分の人間的成長と重なり合うんです。

現在のメンバーは岸田繁、佐藤征史、ファンファンの3人。まあ、人の出入りの多いバンドではあるけれど、アルバムのクオリティーは絶対に落ちないのが素晴らしいところ。常に最新作が最高傑作なのは、すごいことだと思います。

公式サイトでも確認しましたが、最新アルバムは2014年の「THE PIER」ですね。いまもさんざん聞いている作品だけに、あれからもう2年も経ったのが信じられません。「音楽で世界一周」とはよく言ったもので、まあ無責任ですが、「無国籍サウンド」という言葉が一番ぴったりくるんでしょうね。

彼らのライヴは何度も見たことがあるけれど、これまた外れがない。5年ほど前に静岡市民文化会館で公演したときは、岸田さんののどが具合悪くて高音が出ていませんでした。でも、それはそれ。一つの演目として楽しめてしまう。やっぱり、楽曲が素晴らしいからなんでしょうね。

吉田公園で潮風に吹かれながら聞くのは格別だろうな。

ビッと芯が通ったギターサウンドに背中を押される「ロックンロール」、アメリカの「音響派」の音をうまく消化した「ワンダーフォーゲル」、岸田さんのフォーク気質が強烈に伝わる「BABY I LOVE YOU」、3連符にのせたロック交響曲「ブレーメン」、クレツマー的哀愁とお囃子が交錯する無国籍路線の集大成「LibertyGravity…。
数々の名曲があのシチュエーションではまるで違って聞こえそうです。

RADIOHEADで言うなら「CREEP」的位置づけの「東京」をセットリストに入れてくれることを期待します。

*written by  るつみ・めづしは