ITADAKI TIMES

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FAMILY

みんなで子供を育てるフェス

一年中様々なフェスに参加していますが「ファミリーで楽しめる!」と謳うフェスも最近増えてきましたね。キッズエリアや授乳&おむつ替えスペースはもう当たり前になってきたように感じます。

ただ実際に参加してみると、フェスによって雰囲気は様々で「何でここに子供が?」みたいな雰囲気もあったり。その雰囲気の原因は私のような子供がいなくて、普段あまり子供に接する機会もない(たまに友達の子供に会う程度)人の緊張感にあるのかも?と感じていました。フェスの会場で子供に遭遇してもとっさにどう接したらいいのか、どういう距離感でいればいいのかわからないんです。

そんな私が頂に参加してみてびっくりしたのが子供の多さ。キッズエリアは広くて遊びも充実しているので幼稚園や保育園みたいにワイワイと盛り上がっています。ステージ以外で一番盛り上がってる場所なのではないでしょうか?

 

 

それは子供にとって楽しい空間であり、私のような普段子供と接していない大人にとっても安心する空間だったりします。どう子供に接したらいいのか、それは周りと同じようにしていればいい。会場の雰囲気に合わせていれば、自然と子供と接することが出来る。昔ながらの、町ぐるみで子供を育てるような、そんな雰囲気を感じました。

その雰囲気が会場全体を包んでいるので、ライブステージの前の方で子供が一緒に楽しんでいる姿も見られます。そんなフェスの光景ってなかなか見られません。

 

 

また、地面がフラットな芝生で休憩する場所が充分にある会場は子供にとって優しい環境ですし、どこにいてもステージの音が聞こえる規模で子供の面倒を見ながら音楽を楽しめる、というのも音楽好きな親御さんにとっては嬉しい所でしょう。

夜はしっかりと寝るスタイルもポイント。フェスのテント泊でよくあるのが夜に「隣が遅くまでうるさくて子供が起きちゃう」、朝に「子供がうるさくてゆっくり寝られない」というストレス。でも、頂では遅い時間はしっとりとしたアーティストが自然と眠気を誘ってくれるのでみんな寝てしまうんです。子供も寝て、大人も寝る。そしてまた朝から皆で遊ぶ。やっぱり身体と心は繋がっているので身体が元気だと心にも余裕が出ます。そういう良い循環が、昼間の雰囲気作りにも一役買っているのではないでしょうか。

そして忘れてはいけないのが、みんなで子供を「育てる」ということは「守る」だけでなく「教える」のも大事だといこと。頂での2日間は大人だけでなく、子供たちにも印象深く残る日になるはずです。だから、みんなゴミはちゃんと持ち帰っているし、タバコも喫煙所で吸う。フェス全体で子供たちに「大人ってこういう人たちなんだ」と見せている姿勢は、同じ大人としてすごくかっこいいことだと思いました。それは子供だけでなく、みんなが過ごしやすい空間にもつながっていて、ここにも良い循環があるんです。

 

 

親も、子も、周りも、みんなが安心して楽しめる。そのために特に頑張ったりする必要はなくて、自然体で出来上がってしまう。そんな心地よい空間が待っています。

ですから、お父さん、お母さんは安心してお子さんを連れて遊びに来て下さいね!

Written by

久野麻衣(DIGLE MAGZINE 副編集長)

久野麻衣(DIGLE MAGZINE 副編集長)

国内外のフェスに行きながら、日々カルチャーを追いかけてます。 DIGLE MAGZINE:https://mag.digle.tokyo/

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