STORY

2017/04/25

100% BIO DIESEL POWERED

「お客さんに、使用済みの天ぷら油を持って来てもらう?まぁ、集まってもペットボトル100本くらいじゃない?」

頂をスタートして間もないころ、とある企業に廃油回収のプレゼンに行った際に言われた一言だ。

カチンときた。
「頂に来てくれるお客さんをなめんじゃねーよ」って。

 

 

みなさん、すでにご存じかと思うが、頂に運営な電力は100%バイオディーゼル発電でまかなっている。バイオディーゼル発電とは、使用済みの天ぷら油を精製して作られるBDF燃料を使った発電方法。これはつまり放っておけばゴミになる廃油がエネルギーになっているってこと。

頂では初回からずっと、このバイオディーゼル発電にこだわり続けている。
理由は何かって? 単純明快、環境負担が実質ゼロだから。

 

 

でもバイオディーゼル発電って、本気でやるとなかなかしんどい。
なぜなら、コストが通常の発電に比べてはるかに高い。
バイオディーゼル発電には、ある一定の基準をクリアした発電機を用意しなければならず、使用後には発電機のメンテナンスが必要。
今後、技術革新でこれをクリアできる方法が現れるかもしれないが、今の段階ではこれが現実。

それでもこの発電方法にこだわる頂の想いを、ぜひ一人でも多くの人に伝えたい。
そう思ってこのSTORYを書かせてもらいました。


最近、タバコをポイ捨てする人って、少なくなりましたよね?
コンビニでお弁当買って帰る時に、「あ、割り箸いらないです」って人も増えましたよね?

これって、「環境について意識しなきゃ」って感覚を、普通に持ってる人が増えたからだと思うんです。

まさに今の自分たちが、未来をつくっているんだってこと。
そしてその未来には、自分たちの子どもたち、孫たちが住んでいるってこと。

 

 

この感覚こそが、僕らの未来を明るくしてくれるんです。
この感覚を持つ人が増えれば増えるほど、良い未来になるんだと思います。

私事ですが、最近娘を授かりました。
何があっても、この子には幸せになってほしい。本気でそう願っています。

自分たちにできることを少しでも実践していこう。

その一歩として、廃油を持って来て欲しいんです。

バイオディーゼル発電がベスト、というわけではありません。
みんなで想いを形にできる1つの方法、だと思って提案しています。

 

 

家で揚げ物しないわ~、って方、ぜひ実家に声かけましょう。
行きつけの飲食店に、油捨てずに取っておいて、ってお願いしてみましょう。
「なんで油が必要なの?」って会話を、いろんな人と、たくさんしましょう。

 

 

頂を運営するためには、4000リットルほどの廃油が必要です。
頂に来るお客さん全員がペットボトル1本分の廃油を持って来てくれたら、充分達成できる量です。

この文章を読んでくれた方、だまされたと思って、廃油持って来てください。
そこまでのプロセスが、頂を何倍も楽しいものにしてくれます。

10周年となる今年。どれだけのたくさんの人に廃油を持ってきてもらえるか。
つまりこれは、頂の想いをどれだけ共感してもらえたかのバロメーターだと思ってます。

コレ、かなり大きなテーマです。

カッコイイ大人の遊び方を、子どもたちにも見せてあげましょう♪

Written by

藤本 裕介(頂スタッフ / 静岡新聞社・静岡放送 営業局 企画推進部)

藤本 裕介(頂スタッフ / 静岡新聞社・静岡放送 営業局 企画推進部)

第2回(2009年)からスタッフとして運営に参加。頂開催に向けた広報、関連企業や各団体との交渉・調整を担当。当日はボランティアスタッフと共に、メインゲートの運営を担う。

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