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BEAMS VILLAGEってナニ???

今年のITADAKIに新たに登場することが発表されていた、BEAMSがプロデュースするキャンピングエリア”BEAMS Village”。

グランピングができるという情報はキャンプ券をチェックしていた人ならご存知かもしれませんが、一体どんなエリアでどんなことができるのか。
今回このエリアを担当しているBEAMSチームの一人、プレスの前田 太志さんにお話を伺いました!

 

BEAMS初のフェス空間プロデュース

— 今回BEAMSがフェスでこのような空間を手がけるのは初めてなんだそうですね。

そうなんです。BEAMSはずっとITADAKIのスタッフTシャツでサポートさせてもらっていて、2017年に一度<FUJIFILM>さんサポートのもとワークショップもやらせてもらったことはあるんですけど、今回はもうちょっと踏み込んだ取り組みです。
他のフェスでも協賛はしていますけど、ここまで突っ込んだことはやったことがなくて。

— こちらではグランピングができるそうですが、その詳細を教えていただけますか?

まずテントは<NORDISK>のアスガルド(asgard)という4人くらい泊まれる大きめのテントを事前にご用意します。
普通のテントより高級感もありますし、テント内もゆっくりできるような空間になっていると思います。

NORDISKの「asgard」テント(写真はイメージです)

— テント以外にはどんなものがセットになっているのでしょうか?

現在の段階ではテント内にいくつかコットと小さいテーブル、ランタンなどを用意しようと思っています。
そこに装飾をしたり、過ごしやすい空間になるような設備を用意する予定です。テントの外には椅子やタープも用意します。

— タープまで用意されているとは、かなりリッチなサイトになりそうですね!

あとは今回<FUJIFILM>さんが各テントに一台ずつチェキを用意してくれているんです。
宿泊される方はそのチェキを自由に使って思い出の写真を残してもらうことができます。

— それはフェス期間中の貸し出しということで、会場の中に持って行ったりすることもできるんですか?

もちろんです。

— チェキは物としても思い出に残るし、とても嬉しい企画ですね。そうなるとこちらに泊まる際に必要なものは何でしょうか?

寝袋とマット、必要であれば火器類などだけ持ってきていただければ大丈夫ですよ。

— そういったグランピングの設備はどのように決めていかれたんですか?

“自分がお金を出すんだったらどういうものが欲しいか”っていうのはすごく考えました。
せっかく来て、テントに入ってスカスカだったらちょっと冷たい感じがすると思うんです。

— 確かに“グランピング”ですから、参加される方も期待は膨らみますよね。

あとは自分だったら誰と行くだろう?って考えた時に、男性だけで参加するならこういうものが欲しいし、女性やカップルならこういうものが必要だよなとか、昼間は自分がライブを観ないタイミングでテントに帰って来て、そこでゆっくりしたいから何が必要なんだろう?とか色々と想像しましたね。そこからどんなアイテムが一番最適かメンバーで話し合って、慎重にセレクトしました。

BEAMSプレスの前田太志さん(写真右)

 

休憩やワークショップでみんなが自由に楽しめる場所に

— こちらは会場外の新たなエリアということですよね?

グランピングだけじゃなくてワークショップなどもあるので、みんながゆっくりできる場所を作れたらいいなと思ってます。

— 宿泊のチケットがなくてもこちらのエリアを楽むことができるんですか?

もちろんです。グランピングを行う居住空間とワークショップなどを行う空間は分かれているので、宿泊しない方でも休憩する際にぜひ寄って欲しいです。僕は初めてITADAKIに行った時、他のフェスと全然違うなと思ったんです。それまで行っていたフェスは自然の中や都市という差はあれど、“立って騒ぐ”っていうイメージだったんですよ。でもITADAKIはそうじゃなくて、ライブを楽しむスペースはあるんですけど、みんながゆっくり休めるスペースがちゃんと用意されてる。

— 確かに、椅子やシートを広げて休める場所があるのはとても助かってます。

やっぱりファミリーの方とかは長い時間会場にいることを考えると、休憩するスペースってどうしても必要なんですよね。それがちゃんと用意されてるっていうのはみんなにすごく優しいし、気が利いてるなと思ったんです。だから他のフェスと違うピースな雰囲気があるし、ライブやアーティスト目当てじゃなくてもあそこの空間自体が良くて、みんながいろんな角度からITADAKIを楽しんでいる感じがするんですよ。

— なるほど。

そういう会場内のスペースがいいなって思った時に、会場の外でゆっくり休憩できる場所ってどこだろう?って考えたんです。外で集まれるスペースってあるにはあるんだけど、意外と少なかったんですよね。だから、外で休んでくなら「あそこにBEAMS Villageがあるから休んで行こうか」って居心地良く使ってもらえたらいいかなと思ってます。

— 場所はこれまでタープなどを張って休憩ができたエリアですよね?結構広いスペースをとるんですか?

何百人と入れるわけではないですが、子供が楽しめるようなスペースや大人がゆっくり過ごせるようなスペースを作る予定です。

— ワークショップはどういったものを企画されているんですか?

方向性としては大人も子供も楽しめるようなものです。お子さんが来れば、そこには親御さんもついてくるので(笑)。具体的に決定しているわけではないですけど、水鉄砲で的当て、輪投げなどは一案として考えてます。

— お子さんが喜びそうな遊び要素のあるワークショップですね!他にもエリア内では何かコンテンツはあるのでしょうか?

WEBマガジン「HOUYHNHNM」さんにも参加していただいているので、スナップや空間フォトを撮影していただきます。
あと、今考えてるのは夜の空間です。日が落ちてから、光の空間を作りたいと思っていて、キャンドルをたくさん置きたいなと話を進めています。キャンドルを置くならポツリ、ポツリとあるよりも、いっぱいあったほうがいいよねっていうことでより多く飾れたらいいなと。ITADAKI自体も今年は「みんなで灯そう」というのを一つの合言葉にしているので。

— 思わず足を止めてしまいそうですね。夜はまた違った空間を楽しめそう。

僕らが用意する空間がお客さんにとってITADAKIの中で「あのアーティストよかったよね」「美味しいお店があったね」というような思い出の一つになれたらいいなと思っているんです。だからBEAMS Villageに宿泊しない人でも楽しんでいただけるような空間にしたいと思ってます。

 

 

BEAMS×ITADAKI リンクアップして作るサードスペース

— BEAMS Villageのプロジェクトを進めるにあたり、BEAMSさんが大事にしているのはどのようなことでしたか?

僕らもすごくITADAKIが好きなので、あの空気感を損なわないようにというのは気をつけてます。新しい空間をBEAMSがITADAKIさんの提案のもとディレクションする形なので、ここだけ世界観が違うということはしないです。BEAMSが独立してやるということじゃなくて、ITADAKIの空間の中に僕らのスペースがある感覚です。

— あくまで、ITADAKIの一部であると。

普通の協賛とは目的が違うんですよね。
僕らは来るお客様に楽しんでもらいたいっていうのと、ITADAKIを盛り上げたいっていうその二つの気持ちなんです。それにITADAKIの人たちが「BEAMSだったらなんかやってくれるんじゃないか」って期待して今回お話をくれたと思うので、その期待には答えたい。実店舗やEコマースじゃない、こんな大きな空間にBEAMSのセンスを注いでお客様をもてなすことは、これまでなかったと思うので僕らもすごく楽しみです。

— ITADAKIにとってもBEAMSにとってもワクワクするような挑戦という感じですね。

こういうことってITADAKIでもBEAMSでもやったことがないし、大きなことだと思うんですけど、それができるのって関係性があるからなんですよ。エリアを決めるのにも一緒に現地を見て「こっちのがいいんじゃない?」なんて話をしながら進めていて、全然堅苦しくなくて。みんなのことを考えて「こっちの方がいいんじゃない」ってお互い密接なコミュニケーションを取りながら進めているんです。

吉田公園での現地調査の様子

— お互いのこれまでの関係があったからこそ、ということですね。

BEAMSが大事にしてるところは結構アナログなんですよ。やっぱり人の顔を見て、しゃべってみないとその人の考えている感じって分からない。そのスタンスでずっとやってきてるから、そこはITADAKIと似ているんだと思います。それにITADAKIのスタッフは「来るお客さんのことを考えるとこうじゃない?」っていろんな物事を考えてるんです。そこに僕らはすごく共感しているので、だからこそこういう関係性ができるんだと思います。信頼関係があって、みんなITADAKIが大好きなんです。

 

以上、BEAMS Villageについてのインタビューでした。

会場外でもゆったりと過ごせる素敵な空間になりそうですね。お客さんにとってどんなものがベストなのか、かなり試行錯誤されているようでした。当日は今回聞いたお話と変更される部分などもあるかと思いますが、初の試みということで温かい目で見守ってあげてください(笑)。個人的には今年の取り組みをきっかけに、新たなITADAKIの名物となるようなエリアになって欲しいなと思っています!

 


※4人セットのみの販売となります。
※寝袋、テントマット、食事、火器類は各自でご用意ください。
※付属のキャンプ用品は後日お知らせいたします。
※インタビュー内容と変更になる可能性があります。予めご了承ください。
※薪や炭の使用はご遠慮ください。調理等を楽しむ場合はガス式のストーブやコンロ等の器具をご使用ください。


Written by

久野麻衣(DIGLE MAGZINE 副編集長)

久野麻衣(DIGLE MAGZINE 副編集長)

国内外のフェスに行きながら、日々カルチャーを追いかけてます。 DIGLE MAGZINE:https://mag.digle.tokyo/

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