ストーリー

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2012.06.18|Category: STAFF REPORT by GAKU

ボランティアのみなさんへ 

頂が終わり、あっという間に時間は経っていきますね。

今日からちょうど二週間前は頂の余韻にどっぷり浸っていたことでしょう。

そこからそれぞれの日常がはじまっていきました。

流れる日々の中で、記憶が薄れていきそうで、でも薄れさせたくない記憶があって。

そんな”頂”をもう一度深く心に刻むフォトギャラリーが本日公開されました。

「イタダキ!」な瞬間、詰まってますよ。

 

このSTAFF REPORT番外編は、ボランティアスタッフをやってくれたみんなへのお礼のあいさつです。

プレゼントのような言葉を贈れたらいいなと思っています。

まぶしいほどの写真たちと合わせて、頂を思い出すきっかけになってくれれば幸いです。

 

*****

みなさんの力添えのお陰で、今年の頂を無事に終えることができました。

たくさん関われた人もいればタイミングで声を掛け合うくらいしかできなかった人もいます。

それぞれ働く場所はちがったけれど、心の部分でつながってみんなで全体を支えることができました。

事前のボランティアミーティングで出会った時より、ぼくたちをつなぐ糸は太くなったのではないでしょうか。

 

当日までの準備と実際の運営とは、つながっているけどまったく別物です。

「わからない」という不安がいっぱいありました。

でも「わからない」ということ自体をたのしむことができたのは、

ボクがかける言葉をまっすぐに聞いてくれるみんながいたからです。

 

頂の根幹に流れる「最高の音楽を最高のシチュエーションで」というコンセプト。

この想いを実現するためにはものすごくたくさんのひとの協力が必要です。

ボランティアスタッフという選択があって、主体的に関わろうとするみんなが集まっているから、

頂を「人」の存在を感じる、手作りの温かみがあるお祭りにできたんだと思います。

 

あなたの陰の努力と最高の笑顔にありがとう。

あなた自身が「最高のシチュエーション」を構成する一員だった。

 

 

ぼくたちは友達でしょうか、仲間でしょうか。ちがいを辞書で調べてみました。

友達は、一緒に遊んだりしゃべったりする親しい人

仲間は、志を同じくして物事をともに行う人 だそうです。

 

ぼくたちはSTAFFです。頂を支える土台です。

STAFFは責任のある役割です。

言いにくいことを伝えなきゃいけないし、陰の仕事もたくさんやらなきゃいけない。

でもだからこそ、その先に言い表すことのできないほどのたのしさと感動がある。

苦しいことの先にあるたのしさは、苦しんだほどでかいわけです。

 

「いい空間をつくろう」という同じ方向を向き、それぞれが考え行動するぼくたちは、

紛れもなく仲間です。

そしてそのつながりの中で、大きな大きな感動を共有したぼくたちは、

極太の糸でつながった揺るがない仲間になれたはずです。

 

 

ボランティアには4つの定義があるそうです。

自主性、無償性、利他性、そして先駆性。

この先駆性というのがかなりキーポイントで、「既存のシステムに存在しない役割を自由な発想で補完する」ということです。

みなさんは自分で選択してボランティアスタッフとしてやってきた。

そして、自分で考え自分で決定し自分で行動した。

自分の体を社会の中でどう使うのか、自分の内側にあるものをどう外側に発信するのか、

これってこの時代を生きていくときにすごく重要なことだと思うんです。

ある種すごくアタリマエなことが大きな理想を達成するために重要だったりする。

 

「自分のことは自分でやる」「仲間が困ってたら全力で助ける」「そして目一杯たのしむ」

こんなステキなアタリマエをやれているあなたは実はすごい。

複雑で難しそうな問題も、できることをやることでしか解決できないのだから。

シンプルに、わかりやすく、もっとすごくなってほしい。

そして頂をもっと素晴らしいものにする手助けをしてほしい。

 

 

最後にぼくの大好きな宮沢賢治の「注文の多い料理店」という作品から一節を引用して。

 

「どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません」

 

二人の紳士が奥深い山中でお腹を空かせていたら目の前に突然料理店が現れる。

その不思議な建物には、どこか不気味なこの言葉が添えられていて、

吸い込まれるように男たちは中へと足を踏み入れてしまう。

そこから物語ははじまります。

 

あなたと頂が出会った理由はぼくにはわかりません。

不思議な魅力や、縁や、つながりがあったのかもしれません。

でも、共通してあったのは”好奇心”ではないでしょうか。

知らない土地に行きたくなるのも、「ペンキ塗り立て」を触ってしまうのも、怖いながらもホラー映画を見てしまうのも、好奇心。

好奇心に勝るものはないとぼくは信じています。好奇心は経験を勝ち取ります。

一番消してはいけない心の炎は、滾るような好奇心の炎なんだと思います。

 

頂は「注文の多い料理店」のような不思議な引力のあるお店なのかもしれません。

一年に二日間だけ開く特別なお店。

中へ奥へと進むほど、たのしくなかなか抜け出せない。

STAFFとしてたのしむってのもなかなかいいもんでしょ?

 

あなたと頂が出会って、そこから物語ははじまりました。

 

あなたのカラーで、頂をもっとカラフルに。

 

本当にありがとうございました!

また来年、笑顔で会いましょう♪

 

がくより愛を込めて

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