山下達郎が流れていた素敵な午後が紫に染められて不気味なムードになった夕暮れのよう…
結成からD.A.N.はいろんなものを継ぎ目なく拡大しているため、どんなジャンルに分類しても物足りない気がする。遥か遠くからのリズムやグルーヴ(オルタナティブR&B、UKガレージ、アフロビート、AOR、シティポップなど)がスパイスのように溶け合いブレンドし、そのミックスチャーの中で、緊張感と気だるさ、不安と開放の狭間で居場所を見つけた三人。
まず、ZAZEN BOYSやブーツィー・コリンズを混ぜたようなダイナミックでもトロッとしたフレーズを奏でる市川仁也の密度のあるベースライン。ファンクにもエレクトロニカにもある催眠の質のあるベーシスト。
川上輝(Dr)の無駄のないビートクラフター。トニー・アレンに影響されたような、ビートとビートの間の空気をテクスチャーにする繊細ドラマー。
そして、桜木大吾(Synth/Gt/Vo)がシンセサイザーでムードの色を選んで、誘い込まれるような鳴き声で哀愁や覚醒を伝えてくる。
内臓を刺激されて体が勝手に踊り出してしまうほどかっこいい。身震いが背筋を走るような気持ちいい音。
今年の頂で、D.A.N.のグルーヴに乗って踊ればいいんじゃない?
バカみたいに踊ればいいと思うよ。草原で踊って会おう。
D.A.N. – Dive (Live)
D.A.N. – Sundance (Official Video)