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“キャンドルステージ演出家”花島べんと振り返る10年

頂のメインイベントであるキャンドルタイム。
会場内の電源をすべて落とし、キャンドルのみの明かりで照らされる幻想的なステージ。
お客さんも持参したキャンドルに火を灯し、みんなで作り上げることをテーマに、頂の第1回目から続く、
1日1組だけのスペシャルなステージであり、特別な時間。

 

▲頂 -ITADAKI- 2018 キセル

 

1日1組のステージのため、土曜と日曜それぞれ異なるディレクターにステージ演出をお願いして、毎年趣向を凝らしたステージをつくり上げてもらっています。
今回はディレクターのひとり、花島べんさんに頂に関わるようになった経緯や、今の頂・Candle Stageへの想いなどを聞きました。

 

▲Candle Stage デコレーション中の花島べんさん

 

べんさんと言えば、頂のプロデューサー小野が絶大な信頼を寄せる一人。
浜松と静岡で場所は違えど、昔からお互いのイベントやお店を行き来する仲間であり、同じ時代を生きた盟友。
べんさんが主催していた浜松の音楽イベント「Quiet Hill」は、ローカルイベントにも関わらず、GOMAやUAなどの名だたるアーティストが出演。しかも、スポンサーはつけず、自身が代表を勤めるアパレルブランド「Yuruli」のつながりや横のつながりだけでつくり上げる姿勢や、多くは語らない生き様やその感性に惹かれ、全国から多くの仲間が集まっていた。

本来であれば、実際にお会いして話を聞きたかったのですが、今回はメールでのインタビュー形式でお話を伺いました。べんさんに質問を送ったところ、想いのこもった直筆の手紙が返ってきました。そんなところもべんさんらしい。

 

 

べんさん、Candle Stageを手掛けるようになって今年で何年目になりますか?

2011年、GOMAちゃん、キセルの時からだから今年できてたらちょうど10年だね。

べんさんといえば浜松で10年以上続いた「Quiet Hill」、そしてアパレルブランド「Yuruli」のイメージが強いですが、頂ではこれまでどんなアーティストのステージを手掛けてきましたか?

2013年の手嶌葵のステージから、しっかりしたビジョンを持って任されるようになったのかな。それから2014年のUA、2015年の中納良恵、2016年の原田郁子、2017年のアン・サリー、2018年のキセル、2019年のclammbonとEGO-WRAPPIN’。想い出してみても大好きな人達ばかりだね。


個人的に現場で見ても、後から写真振り返って見ても、いつもCandle Stageは圧巻です。
例えばどれくらいの数のキャンドルを使っていますか?
アーティストの顔を照らすために必要な光量を確保するためにはどのくらい必要なんですかね?

夕暮れ時から夜の初めにかけてキャンドルの明かりだけでのステージだからね。
いつもアーティストの顔明かりは苦労しているところなんだけど。
ステージにもよるけどだいたい500本位を工夫して使ってる。毎年試行錯誤して。

 

▲頂 -ITADAKI- 2019 clammbon (With Quartet SET)

 

ステージの演出プランは、アーティストが決まってからイメージするのですか?例えば土曜と日曜でキャンドルの色を使いわけていたり違いがあると思うのですが?

アーティストが決まってイメージをふくらませる事もあるし、こうしたいっていうイメージがあって、その後アーティストの雰囲気に合わせていく事もあるし。ステージクルーと相談してその時々で、土曜日と日曜日では変化をさせつつ。


例えば、去年だとこんなかんじの案があって、

 

本番こうなるかな。

 

▲頂 -ITADAKI- 2019 EGO-WRAPPIN’ (Mellow Twilight SET)

 

この幻想的なステージも、1枚の手書きのスケッチから始まってるんですね!


数々のCandle Stageを手がけてきたべんさんですが、特に印象に残っているステージ、アーティストがあれば教えてください!

2011年のGOMAちゃんのLIVEだったり、2017年のアン・サリーのステージの、強風でステージの屋根が飛んじゃうわ、ろうそくは消えちゃうわ、の時だったり、ハプニングが起きた時はやっぱり強烈に覚えているね。去年のclammbon、EGO-WRAPPIN’も演奏も素晴らしかったし、なんだか全てが丸く収まった感じで印象深いな。ちろりろうそくのまさなお(浜松出身のキャンドルアーティスト)、最近はChuBuru DECOの和弥さん。Candle Stageとつくる空間。毎年全てのステージが刺激的です。

 

 

2011年のGOMAさん復活のCandle Stageでは、直前にティピー(インディアンが住居として使用していた円錐型のテント)が飛ばされたことが印象に残っています。当時、どんな思いでしたか?

少し離れたところで、倒れていく瞬間を見てた。スローモーションのようだったな。中にちろりろうそくのまさなお がいて。ステージのない、星空の下でのGOMAちゃん復活LIVE、結果的には最高だった。

 

 

キャンドルステージを担当していて、ドキドキする瞬間ってどんな時でしょうか。

火曜日に会場入りして準備が始まって、日曜日のCandle Stageが終わるまでずっと。

確かに、火曜日からステージがどんどん出来上がっていく過程もワクワクするし、土日でステージをガラリと入れ替えるため、土曜日のLiveが終わってすぐにステージ上のセットをバラして、日曜日また朝一からステージを仕込んでいるときとか見ていてこちらはすごくワクワクします!


このインタビューを読んでくれている人の中に、頂に来た事がない人もいると思います。
率直に他のイベントも手がけるべんさんは頂とはどのような特徴のあるパーティーだと思いますか?

2001年にQuiet Hillという野外イベントを小さいながらもいい音楽を地元で、っていう純粋な気持ちで始めて、7年でひとしきりしたんだけど、その後そんな想いを、規模は違うけど話せる。
それが自分にとっての頂。


べんさんが、このステージで演出してみたい!と思うアーティストはいますか?

うーん。。。たくさんいるな、今思いつくのはZakir Hussain。タブラの。

 

 

残念ながら、新型コロナウイルスの影響で今年の頂は開催を中止しました。今年は、これまでのキャンドルタイム出演アーティストのプレイリストを公開し、お家で楽しんでもらおうと考えています。それぞれ、お家でどんなセッティングで聞いてもらいたいですか?

もちろん、キャンドルを灯して。

 

 

べんさんの手がけた -Candle Stage-

(本文中に写真掲載のないその他の作品)

 

▲頂 -ITADAKI- 2016 原田郁子 from clammbon

 

▲頂 -ITADAKI- 2015 中納良恵

 

▲頂 -ITADAKI- 2014 UA

 

▲頂 -ITADAKI- 2013 手嶌葵

 

残念ながら今年は開催中止となりましたが、これまでのCandle出演アーティストのプレイリストをSpotifyで公開することを決めました。
(過去の出演者はもちろん、Bob Marleyから井上陽水さんまで、まさに“夢のような” キャンドルタイムCandle Timeをプレイリスト上で作ってみました。笑)
ディレクターがこのステージにかける想いを感じながら、ぜひお家で、キャンドルに火を灯しながら、このプレイリストを楽しんでください。

 

Written by

花島べん

花島べん

20代にロンドン、ニューヨークに在住、アジア放浪等を経て帰国後、浜松を拠点にアパレルブランド「Yuruli」、音楽イベント「Quiet Hill」を主宰し一種のオルタナティブカルチャーを築いてきた人。「Quiet Hill」にはGOMA、こだま和文、UA、原田郁子、など、頂にも共通するアーティストが出演

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