頂が開催当初から取り組み続けているバイオディーゼル発電。
その取り組みをずっと影から支えてくださっているアクティオ石田さんに、
BDFのアレコレを伺いました!
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Q.頂ではどれくらいの電力を使うんですか?
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A.
資源エネルギー庁によると、一般家庭で消費する電力は1日あたり12.8kw。
頂で使用するBDF燃料が約3000リットルで、1リットルあたりの発電量が3.27kwだと仮定すると、およそ766軒分!
1軒の家庭で考えると約2年分の電力になります。 -
Q.頂では初回開催時から”100%BDF発電”を徹底していますが、この取り組みについて感じることや、これを実現するための苦労など、教えてください。
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A.
全国を見ても、"100%"バイオディーゼルで運営しているイベントは他に例がないと思います。主催者の100%BDFへの熱い想い、こだわりを感じます!
電気は音楽フェスにとってまさにライフライン。様々なリスクを考え、電気業者さんとの打ち合わせも入念に行い、電気供給がストップする事がないよう、細心の注意を払っています(が、プレッシャーは半端じゃないです汗) -
Q.通常、イベント用の発電機は軽油を使用することが多いそうですが、BDFを燃料として使うことでの心配事などはありますか?
また、今年から使用するBDF燃料は、以前より精度の高いものになると聞きました。従来のBDFでの発電との差などに変化はありますか? -
A.
BDF燃料は軽油よりも、エンジン内の燃料噴射装置やホースなどの手入れが必要になります。また、未燃焼分によるオイルの劣化にも気をかける必要があります。 それと、成分の話ではありませんが、軽油とBDFでは、税法上の取り扱いが異なるんです。詳しくはここでは省きますが、BDFを使うにあたっても、適切に取り扱うための知識と経験が必要です。
今回から使用するBDFは、蒸留精製によるこれまでよりも質の高い燃料になります。
クリーンディーゼルにも対応できるレベルの燃料で、熊本などのBDF先進エリアでは、BDFで走る一般のクリーンディーゼル車が、たくさん走っているんですよ。 -
Q.どんな気持ちでステージを見ていますか?
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A.
全てのステージでドキドキしています!特に、低音が際立つステージでは消費電量が多く、発電機へ負担や影響が高いので、特にハラハラしています。
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Q.自宅で使う電気を、電力会社から買うのではなく、BDF燃料での自家発電でまかなうことは可能でしょうか。
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A.
可能です。ただし、技術面、設備面、法的な対応など、実現するためにクリアしなければならないことは多々あります。 再生可能エネルギーと考えたならば、ソーラー、風力、等も含めた複合的なシステムをお勧めします。
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Q.十年後の日本の電力事情はどうなっていくと思いますか?
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A.
再生可能エネルギーが今よりも普及されると思います。 しかし、電気は365日24時間どんな天気でも安定した供給が求められます。 ソーラー、風力、水力などに加え、発電機などの燃料を必要とする発電方法も必要だろうと思います。その際の燃料としてBDFのような燃料が採択され、今よりもはるかに地球に優しい発電システムが構築されることを心から願っています。
いかがでしたでしょうか??
低音の方が、電力消費量が大きいんですね!
当日、重低音が会場に響いていたら、発電機はがんばり、石田さんはハラハラしているんだなと思い出してください!笑
捨ててしまう油をエネルギーに変えるバイオディーゼル発電は、
「誰でもできて、今すぐできる」手軽なエコチャレンジです!
油は固めず燃料に♪
みなさんの1本、お待ちしております!