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ドラマー、クリスデイヴをみどりん(from SOIL&”PIMP”SESSIONS)が語る!

昨年、頂のステージを飾り、話題となったロバート・グラスパー。彼をはじめ、今、西海岸のジャズ・シーンがヒート・アップしています。
そんなジャズ界のメインストリームにいるのが、ドラマー、コンポーザーとして活躍するクリス・デイヴ。
オリジナリティ溢れるドラミングは引く手数多で、ロバート・グラスパー、ディアンジェロ、アデル、宇多田ヒカルら、ジャンルを超えた錚々たるミュージシャンとの共演を果たしています。

今年の頂を彩るクリス・デイヴ。彼の魅力をSOIL&“PIMP”SESSIONSのドラマー、みどりん氏に聞きました。

5月9日にニュー・アルバム『DAPPER』をリリースしたばかりのSOIL&“PIMP”SESSIONS。三浦大知をはじめ、ソイルだからこそなし得た多彩なゲストを迎え、制作された『DAPPER』は、しっとりとした雰囲気漂う作品に仕上がっています。
そして6月8日からスタートするアルバム・リリース・ツアーTOUR2018“DAPPER”。ソイルの頂でのステージは、リリース・ツアーの前哨戦となるステージとなります。そこではどんなパフォーマンスを披露してくれるのか? 彼らのステージを想像しながら読んでみてください。

 

みどりん

78年福島県出身。SOIL&”PIMP”SESSIONS、J.A.Mのドラマー。SOIL&”PIMP”SESSIONSの活動では世界最大級のフェスティバルであるイギリスの”グラストンベリー”に2度出演、J.A.Mでは’10年に2ndアルバム『Just Another Mind』をリリースし、Billboard Japan Music Award 2010で”優秀ジャズアーティスト賞”を受賞した。
また様々なアーティストのライブ、レコーディングに参加。
近年では、Superfly、ノラ・ジョーンズのJAPANプロモーション、ハナレグミ、BONNIE PINK、椎名林檎、原田知世、福原美穂などにラブコールを受け、共演を果たしている。
元U.F.O松浦俊夫氏のバンド・HEXや、Kuniyuki Takahashiとのトリオバンド・Wavesのメンバーとしても活動中。

 

——今、ロバート・グラスパーやカマシ・ワシントンたちがジャズ界の新しい風になり、メインストリームになろうとしています。その中にクリス・デイヴもいると思いますが、彼らの音楽、音楽界の流れをどう感じていますか?

時代の進化と共に、グルーヴ・ミュージックとエレクトロニクスの幸せな邂逅(かいこう:巡り合いという意味)、またはジャズにとって、過去から飛躍できる大きなチャンスとしてのエポックメイキングな出来事だと思っています。

 

——今のジャズにはヒップホップが大きな影響を与えているように思われます。クリス・デイヴの曲にもヒップホップのテイストを取り入れた曲がありますが、ヒップホップの曲のプレイは特別なものがあると思いますか?

彼らの音楽をグルーヴ・ミュージックとして捉えると、ヒップホップもジャズも、そして他の音楽も、そのグルーヴのポイントは、全てが一緒なのだなと改めて教わっています。

 

——クリス・デイヴについて、同じドラマーとしてどんな印象をお持ちですか?彼を知ったきっかけ、作品なども教えてください。

ひとことで言えば“緻密な計算の元に野獣を生み出す人”という印象です。初めてケニー・ギャレット(Kenny Garrett)のアルバム『Standard of Language』での彼のプレイを聴いてぶっ飛びました。

 

——クリス・デイヴのプレイから影響される部分はありますか?

人力で音にエフェクトをかけたようなプレイ、特殊なシンバル類など興味深いところは沢山ありますが、何よりも強固なグルーヴと場面展開の潔さ、リズムに対する造詣(ぞうけい:学問や芸術において、知識が広く理解が深く、すぐれているという意味)の深さを感じるところにリスペクトです。

 

——クリス・デイヴのプレイは、ちょっと変態的で、通常のドラミングとはかけ離れている部分があると思います。彼のようなプレイ・スタイルはどう思いますか?

時にはスネアを3台以上使って、音の高低差によって時間軸を歪めたり、サウンドのカラーリングの付け方が、タイムモジュレーション(リズムの感じ方を変えて、全く違う時間感覚にするというリズム理論)を駆使した感じだったり、とても興味深いです。

 

——例えばフェスに出演したときに、他のドラマーの演奏は気になりますか?

プレイ・フォームや音のバランスや、曲へのアイデアなど、同じドラマーとしての演奏や心構えの仕方を、出演者の皆さんの背中や横顔から教わっています。

 

——影響を受けたドラマー、好きなドラマーをそれぞれ挙げてください。複数でも構いません。

本当に沢山ですが、最初にガツンと衝撃を受けたのはイエス、キング・クリムゾンなどでプレイしたビル・ブルーフォード(Bill Bruford)、ジャズ・ドラマーのジャック・ディジョネット(Jack Dejohnette)やトニー・ウィリアムス(Tony Williams)、元ポリスのスチュワート・コープランド(Stewart Copeland)、元ジェネシスのフィル・コリンズ(Phil Collins)などなど、でしょうか。

 

——頂にはみどりんさんをはじめ、優れたドラマーが多数出演します。ご自分のプレイでオーディエンスに“ここを見てほしい”と思うところはどこでしょうか?

その時に自然に生まれ行くバンド・サウンドを聴いてもらえれば、と思っています。

 

——SOIL&“PIMP”SESSIONSでの曲作りはどのように行っているのでしょうか?

バンドに曲を持って行く時は、コード進行から出る事が多いです。

 

—— 今回の頂は、ちょうどアルバム『DAPPER』のリリース・ツアー、TOUR2018“DAPPER”の直前のステージになると思います。どんなパフォーマンスを見せたいと思っていますか?

以前とはまた違う、より緻密に大人に前進したソイルを見ていただければ幸いです。その様を頂という貴重な空間でプレイ出来ることにとても喜びと感謝です!

 

 


 

みどりん氏のインタビューはいかがでしたでしょうか?
短い言葉ながら、クリス・デイヴのプレイを感じられたのではないでしょうか?

次回のインタビューは、大橋トリオのサポートとしていただきのステージを飾るドラマー、神谷洵平氏を予定しています。
羊毛とおはな、コトリンゴ、トータス松本、矢野顕子ら、多彩なミュージシャンと共演し、自らのアルバムをリリースする神谷氏。経験豊かな彼の目から見たクリス・デイヴ、自身の頂でのプレイなどの話をお届けできればと思います。
どうぞご期待ください!

Written by

すぎもとまさひろ

すぎもとまさひろ

雑誌ぴあでの編集、ライティング作業から始まり、90年代にはF1ライター、その後はポパイ、ブルータスなどの雑誌で執筆。ジャック・ジョンソンや、トミー・ゲレロのアルバムのライナーノーツを手がけ、現在では音楽記事やコラムなどを中心に活動している。

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