今年も間違いない素晴らしいライブをするアーティストばかりがラインナップされている頂-ITADAKI-だが、その中でも屈指のライブバンドだと思うのがインストのロックバンド「toe」。
初めてライブを見たときに、音源とそのライブのギャップに驚き、一発で魅了されてしまった。
音源では、ギターのミニマルで美しいフレーズが耳を魅き、幻想的でずっと聞いてられる心地よさもあり、どちらかというとクールな印象の音楽だと思う。
しかしライブでは違う。
溜め込んでいた情熱が一気に解き放たれたかのように、アグレッシブでエモーショナルだ。
メンバーの熱量が全面に押し出され、音源だけでは決して伝わりきらないバンドのエネルギーに触れることができる、まさに”生きた”ライブを体感させてくれる。
とくに、タイトで手数の多い変則的なドラムと、グルーヴィーなベースのリズム隊には圧倒させられる。これもライブというフィジカルでしか味わえない迫力だ。
そしてギターも、ライブの熱を帯びる事でより活きた音となって、しっかりと耳を楽しませてくれる。
だからまたライブを見たくなる。
今の時代、楽器ができなくても、歌が歌えなくても、パソコンで良い音楽はいっぱい作れる。
でも、いくら良い音楽が作れても、楽器が上手くても、ライブとなると別だ。
ライブとは、やっぱり奏でるその人の持つ人間力が成せる業だと思う。
toeのライブは、その個の力が合わさったバンドとしてのパワーが、ビシバシと伝わってくる。
意外にも今年初登場となる頂-ITADAKI-のステージで、そのライブを見れるのが本当に楽しみだ。待ってました!
関連動画
Toe – Goodbye / グッドバイ (CUT_DVD with Toki Asako)
toe – Song Silly [Official Music Video]